社会科学徒のエディトリアル

広くは社会科学・狭くは経営学・会計学。学部4年生です。研究者目指します。

中国の"お粗末"を笑う日本人

先日、ため息の出る出来事がありました。

 

 

ふと家族とニュース番組を見ていたとき、中国のAIに関する特集コーナーが流れていました。
 
そこにはカフェで働くロボットの姿が。
その性能はお世辞にも良いとはいえず、ロボットが運んだ食事を、結局は人間のウェイターがお客さんの机に置くという、言ってしまえば"お粗末"なシステムでした。
テレビでは字幕なども使い、滑稽にその姿を映し、MCやゲストも大笑い。
 
残念な事です。まだやっているのかと。日本人が拠り所とする情報の発信者たるメディアが、こういう事をしてはいけない。
 
「破壊的イノベーション」という言葉があります。
クリステンセンというこれまた超有名な経営学者さんの理論です。
既存の価値基準のもとでは現存の製品よりも劣っているが、新しい価値基準のもとでは優れているようなもの、を意味します。
 
今回の例が厳密に破壊的技術に当てはまるかには議論の余地がありますが、問題はそういった未完成の破壊的技術を"お粗末"として笑って見過ごしてしまう思考にあると思います。
 
日本人が高度経済成長期、どういった心持ちで他の先進国を圧倒したか。失われた20年の間、新興国の人たちがどうやって経済発展を作り上げていったか。
驕れる平家は久しからず。今の日本人に、この先人の教訓は根ざしているでしょうか。
 
また、これから就活する人も、社会人の方々も、職業人として自分がどの範囲まで扱うべきか、どこからは沈黙せねばならないかを考えるのは大事なのではと思います。
例えば発信者が情報に色をつけるなら、専門家によって色をつけ、色をつけたことを明確に報告すべきだと思うのです。
 
世の中が良い方向に向かうことを切に願っています。
 
ちなみに、前回の試みによって外部からのPV比率が増え、全体のアクセスも増えました。
"お粗末"なマーケティングでも、多少なりとも結果が出るのは嬉しいですね。